『日々の習慣を自動化したい』と思ったことはないでしょうか?

アレクサやgoogle homeの使用で音声により自動化することは可能ですが、「導入費用がかかる」「実際の使用感」「音声で対応できることが不明」など、導入までのハードルがやや高めです。

そんな時に便利な方法がNFCタグの活用です。

今回はiPhoneをかざして毎日の習慣を便利にするNFCタグの活用方法をご紹介します。

NFCとはそもそも何か、NFCタグでできること、iPhoneおすすめの使い方の設定方法も解説していきます。

日々のルーティンを自動化したい、効率良く作業したい方は是非参考にしてみてください。

目次

  1. NFCタグとは?
  2. iPhoneで使えるNFCタグの種類と選び方
  3. NFCタグの使い方
  4. NFCタグでできることは?iPhoneおすすめの使い方7選
  5. NFCタグでできることは?iPhoneおすすめの使い方|まとめ

NFCタグとは?

「NFCタグ」とは、近距離無線通信技術を使用した非接触ICチップを、キーホルダー型のタグやカードに埋め込んだものです。

NFCは「Near Field Communication」の略で、日本語で「近距離無線通信」のことを指し、NFCに対応しているデバイスをタッチする事で起動します。

決まった場所決まった動作を実行したい時に、NFC対応デバイス(iPhone)をかざすだけでNFCタグに書き込んだ動作を実行できる便利なアイテムです。

10cm以内に近づけると自動的に通信が始まり複雑な設定やペアリングが要らずバッテリーも不要で手軽に利用することができます。

NFCタグは馴染みの深いものに使われており、おサイフ機能付きスマートフォンやPASMOなどの交通系ICカード、クレジットカード、社員証などのサービスで技術が活用されています。

iPhoneで使えるNFCタグの種類と選び方

NFCタグにはどのような種類があるのか、また選び方をご紹介します。

iPhoneで読み取れるNFCタグには「シール型」「カード型」「タグ型」「キーホルダー型」などの種類があります。

種類によって読み込み速度やおすすめの使用場所が異なるので、目的に合わせて選ぶのがおすすめです。

シール型NFCタグ

出典:サンワサプライ NFCタグ(10枚入り)

シール型タイプのNFCタグは、500円玉ほどの大きさのシールで、壁や家具などあらゆる場所に貼り付けることができます。

シンプルで厚みもなく、名刺に貼って使用することもできます。

不要になったら剥がせることや、10枚入りが約1000円ほどで販売されており低コストで準備することができます。

カード型・タグ型NFCタグ

出典:ctunk nfcタグ(10枚入り)

カード型・タグ型はクレジットカードと同じサイズ感・厚みで持ち歩きに便利なNFCタグです。

シール型よりも反応が安定していること、NFCタグに書き込める容量が多い製品となっています。

お財布やポケットに入れて持ち運ぶことができ、防水仕様のため水回りで活用することもできます。

キーホルダー型NFCタグ

出典:NFC NTAG215 キーホルダー(1枚入り)

キーホルダー型のNFCタグは、バッグやキーリングなどに付けることができ持ち歩きにおすすめです。

カード型同様に書き込める容量が大きく、セサミなどスマートロックとの連動も可能です。

SwitchBotと連携し家電を操作も

NFCタグはスマートリモコンと呼ばれる「SwitchBot」と連携することが可能です。

SwitchBot製品をコントロールでき、エアコンのオンオフやカーテンの自動開閉の実行が可能になります。

起床したら「照明を点灯」「カーテンを開ける」といったルーティンをすぐに実行でき、

NFCタグの使い方

NFCタグに動作を書き込むには、iPhoneショートカットアプリから動作を書き込む方法と、アプリ「NFC Tools」から書き込む方法の2種類があります。

iPhoneショートカットでNFCタグを使う場合

NFCタグを読み込みiPhoneショートカットを起動する場合の使い方を解説します。

動作を登録したNFCタグをiPhoneでタッチすることで、時間を設定することなくアラームをかけたり、タイマーを起動するなどが可能です。

本人以外のiPhoneからは読み込みは出来ない仕様で、セキュリティ面が気になる方におすすめです。

設定方法
  • ショートカットアプリを開く
  • オートメーション追加メニューから「NFC」を選択
  • 「すぐに実行」にチェックを入れ、「スキャン」をタップし空のNFCタグを読み込む

アプリからNFCタグを使う場合

NFCタグ専用アプリから書き込んで使う方法です。

アプリから設定を書き込む場合、第三者もNFCタグの読み込みが可能となるためビジネスでも利用することができます。

NFCシールを貼る際の注意点

NFCシールを金属の上に貼った場合、通信できない可能性があるため避けて貼るようにしてください。

NFCタグでできることは?iPhoneおすすめの使い方7選

iPhoneでNFCタグを使う場合、具体的にどのような活用方法があるかご紹介します。

NFCタグでは以下のような動作を設定することができます。

  • Bluetoothのスピーカーに繋ぐ
  • 家のドアを開けるための電子キーとして使用する
  • 音量や画面の明るさなどのスマートフォンの設定を一瞬で変更する

ショートカットアプリを使いNFCタグに設定する方法も解説しているので是非参考にしてみてください。

ベッドサイドに貼ってiPhoneのアラームを設定

アラームを起動する動作を登録したNFCタグをベッドサイドに貼ることで、アラームのかけ忘れ防止が出来ます。

音量も自動で調整する設定も行えば、iPhone側で面倒な操作することなくアラームをかけられるため便利です。

設定方法
  • ショートカットアプリのオートメーションタブ右上の「+」マークをタップし、「個人用オートメーションを作成」をタップ。
  • 「NFC」を選択後、スキャンから動作を登録するNFCタグを読み取って名前をつけ「次へ」をタップ。
  • 「+アクションを追加」をタップし、検索フォームに「音量」と入力、「音量を設定」を選択。
  • スライドバーで音量を設定後、画面下の検索フォームに「アラーム」と入力し「アラームを切り替える」をタップ。
  • アラームから”登録済みのアラーム”を選び、「オン」に「変更」し「次へ」をタップ。
  • 「実行の前に尋ねる」をオフにし、「実行時に通知」をオンにして「完了」をタップ。
    ※NFC読み取り時、アラームが実行されているか心配な方は「実行時に通知」をオンにすることをおすすめします。

iPhoneの音楽プレイリストを起動する

音楽を聞きながらデスクワークを行う際に便利なのが、音楽アプリの起動と音量調整、プレイリストから再生までを自動化する使い方です。

3つの動作を一括で行え、効率良く作業にうつることができます。

設定方法
  • ショートカットアプリのオートメーションタブ右上の「+」マークをタップし、「個人用オートメーションを作成」をタップ。
  • 「NFC」を選択後、スキャンから動作を登録するNFCタグを読み取って名前をつけます。(ここでは音楽再生としました)
  • 「次へ」をタップし、「+アクションを追加」をタップ。
  • メディア内から「音量を設定」を選択し好きな音量を決め、画面下のタブを上にスワイプしメニューを表示させます。
  • スクリプティング内の「Appを開く」をタップし、ミュージックアプリを設定します。
  • もう一度画面下のタブを上にスワイプし、メニュー内のメディアから「ミュージックを再生」を選択します。
  • 「ミュージック」からアルバムやプレイリストを選択し、右上の「+」マークをタップ。
    ※選択後の画面で矢印マークをタップするとシャッフルやリピートの設定ができます。
  • 「次へ」をタップし、「実行の前に尋ねる」をオフにして「完了」をタップします。

LINEで帰宅の連絡をする

会社から帰宅する際、家族に毎回メッセージを入れているという方におすすめの方法です。

デスクにNFCタグを貼り、ショートカットアプリで事前にLINEのメッセージ(定型文)を登録しておくことで、家族に「これから帰るよ」といったメッセージを自動で送ることができます。

設定方法
  • ショートカットアプリのオートメーションタブ右上の「+」マークをタップし、「個人用オートメーションを作成」をタップ。
  • 「NFC」を選択後、スキャンから動作を登録するNFCタグを読み取って名前をつけ「次へ」をタップ。
  • 「+アクションを追加」をタップし、検索バーから「テキスト」を検索、選択します。
  • テキスト内に送信したいメッセージを入力し、画面下のフォームをタップします。
  • Appタブから「LINE」を選択し「メッセージの送信」をタップ。
  • 「宛先」からメッセージを送る相手の名前を入力し、「実行時に表示」をオフ。「次へ」をタップします。
  • 「実行の前に尋ねる」はお好みでオンオフ設定し、「完了」をタップします。

車のBluetoothスピーカーと接続し音楽を再生する

「Bluetooth接続を行い音楽を流す」という動作をNFCタグに書き込み車載ホルダーに貼り付けておけば、iPhoneをホルダーにセットすると同時に自動で接続することができます。

設定方法
  • ショートカットアプリのオートメーションタブ右上の「+」マークをタップし、「個人用オートメーションを作成」をタップ。
  • 「NFC」を選択後、スキャンから動作を登録するNFCタグを読み取って名前をつけ「次へ」をタップ、「+アクションを追加」をタップします。
  • 「メディア」メニュー内の「再生出力先を変更」を選択します。
    ※車とBluetooth接続した状態で設定してください。
  • 再生出力先を車のBluetooth名に変更し、画面下のメニューを開きます。
  • 「スクリプティングメニュー」から「Appを開く」を選択し、音楽アプリを設定します。
  • 再度画面下のメニューを開き、「Appタブ」の中から「ミュージック」を選択、「ミュージックを再生」をタップ。
    ※「ミュージック」をタップすると流したいアルバムなどの設定ができます。
    矢印をタップするとシャッフル、リピートの設定も可能です。
  • 「次へ」で確認画面に進み、「実行の前に尋ねる」をオフにした後「完了」をタップします。

場所ごとにiPhoneのタイマーを設定・起動する

料理中に時間を計りたい、休憩時間中にタイマーを設定したい、という方におすすめな方法がNFCタグを使ったタイマー設定です。

キッチン用にタイマー3分、仕事用デスクに1時間のタイマーを書き込んだNFCタグを設置しておけば、場所に合わせて素早くタイマーを起動することができます。

設定方法
  • ショートカットアプリのオートメーションタブを開き、右上の「+」マークから「個人用オートメーションを作成」をタップします。
  • 「NFC」を選択し、スキャンからNFCタグを読み込み名前を付け「次へ」をタップ。
  • 「+アクションを追加」をタップし、検索フォームに「タイマー」と入力し「タイマーを開始」をタップ。
  • お好みの時間を設定し「次へ」をタップ。
  • 「実行の前に尋ねる」をオフにして「完了」
  • NFCタグをかざすと画面上部に確認がでてくるので「はい」をタップするとタイマーが開始されます。

テザリングのオン・オフを切り替える

Wi-Fi環境がない時に活躍するテザリング機能。

テザリングを使用するには、設定画面のインターネット共有からオンオフを切り替える必要があります。

テザリングのオン・オフ切り替えをNFCタグに書き込みノートパソコンに貼り付けておけば、テザリングしたい時にiPhoneをかざすだけで良いので接続までがスムーズになります。

緊急連絡先に電話する

NFCタグに緊急連絡先を書き込むことで、万が一のときでもすぐに電話をかけることができます。

バッグなどに取り付けできるよう、キーホルダータイプのNFCタグの使用がおすすめです。

NFCタグでできることは?iPhoneおすすめの使い方|まとめ

今回はNFCタグとは何か、便利な使い方をご紹介しました。

NFCタグはiPhoneをかざすだけで書き込んだ動作を実行できる便利なアイテムで、わずらわしいアプリの起動や操作の手順を省略することができます。

シール・カード・キーホルダータイプが販売されており、NFCにタグの種類によって日常生活やビジネスなどシーンに合わせて選ぶとより便利です。

低コストで日々のルーティンを自動化できるので、生活の質を上げたい方は是非お試しください。

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公開日 : 2022/6/16


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