Apple Watch Ultra 3

Appleは2025年9月9日の発表イベント「Awe Dropping」で、最新スマートウォッチ 「Apple Watch Ultra 3」 を正式に発表しました。

Ultra 3は、冒険やアウトドアシーンを想定した高耐久モデルとして人気の「Ultra」シリーズの最新作です。

すでに「Apple Watch Ultra 2」を愛用しているユーザーにとって気になるのは、「買い替えるべきかどうか」。

また、これからUltraシリーズを初めて購入する人にとっても、「Ultra 2」と「Ultra 3」の違いは購入判断の大きなポイントになります。

この記事では、Apple Watch Ultra 3とUltra 2の違いを徹底比較し、進化点やどんな人におすすめかをわかりやすく解説していきます。

Ultra 3とUltra 2の発売日・価格比較

まずは、最も気になる発売日と価格の違いから見ていきましょう。

Apple Watch Ultra 2

  • 発売日:2023年9月22日
  • 価格:124,800円(税込)~

Apple Watch Ultra 3

  • 発売日:2025年9月19日(金)
  • 価格:129,800円(税込)~

価格差は約5,000円

新機能や性能アップを考えると、大幅な値上げではなく、むしろ抑えた価格設定といえます。

特にUltra 3では、5G通信や衛星メッセージ機能、バッテリー持ちの改善といった大きな進化があるため、この価格差をどう評価するかがポイントとなります。

一方で、Apple Watch Ultra 2も依然として高性能であり、登山やマリンスポーツなどに十分対応できるスペックを備えています。

「最新機能が必須ではない」「価格を少しでも抑えたい」という人には、Ultra 2もまだまだ現役で選択肢に入るでしょう。

Ultra 3とUltra 2のデザイン・ディスプレイ比較

画像:Apple

Apple Watch Ultraシリーズは、過酷な環境にも耐えられる49mmチタンケースと、力強いデザインが特徴です。

Ultra 2とUltra 3を比べても外観は大きくは変わらず、タフさと高級感を両立したデザインはそのまま引き継がれています。

しかし、細部に目を向けるとディスプレイの進化が大きな違いとして挙げられます。

Apple Watch Ultra 2

  • Retinaディスプレイ
  • 最大輝度 3,000ニト
  • 視認性に優れるが、電力効率は従来水準

Apple Watch Ultra 3

  • 新世代LTPO3 OLEDディスプレイを搭載
  • 最大輝度はさらに向上し、直射日光下でも高い視認性を確保
  • 省電力化が進み、バッテリー駆動時間の延長にも貢献

Ultra 3では、より広視野角でクリアな表示が可能になり、アウトドアでの地図確認やワークアウト中の数値チェックがさらに快適になりました。

また、新しいディスプレイ技術(LTPO3)によって電力効率も改善されているため、「画面が明るくなったのにバッテリーが長持ちする」という矛盾を解消しています。

デザイン自体は大きな刷新こそありませんが、視認性省エネ性能の両立が実現された点はUltra 3の大きな魅力です。

特に登山やランニングなど、屋外での使用頻度が高いユーザーには大きなメリットとなるでしょう。

Ultra 3とUltra 2の通信機能の違い

画像:Apple

Apple Watch Ultraシリーズは、iPhoneに依存せず単体での通信機能を活用できる点が大きな魅力です。

Ultra 2とUltra 3を比較すると、特に通信面での進化が際立っています。

Apple Watch Ultra 2

  • LTE対応(キャリア契約があれば、iPhoneが手元になくても通話・通知・音楽ストリーミングが可能)
  • Wi-Fi接続対応
  • 電波の届かないエリアでは利用不可

Apple Watch Ultra 3

  • 5G通信に対応:アプリや音楽のダウンロードがより高速に
  • 双方向の衛星通信を初搭載:携帯電波が届かない山岳地帯や海上でもメッセージ送受信・緊急SOS・位置情報共有が可能
  • 衛星通信サービスは購入後2年間無料で利用可能

特に注目すべきは、衛星通信機能の搭載です。

Ultra 3では、これまでiPhone 14以降で実現されていた「衛星経由の緊急SOS」機能を進化させ、Apple Watch単体で双方向の通信ができるようになりました。

これにより、アウトドアや災害時など、通常の通信網が使えない状況でも仲間にメッセージを送ったり、自分の位置を共有できるため、安心感が大幅に向上しています。

また、5G対応によって都市部での使用感も向上。

音楽やアプリのデータ通信がより快適になり、日常使いでも利便性がアップしています。

まとめると、Ultra 2は「通常のスマートウォッチとして十分な通信性能」を備えていますが、Ultra 3は「どんな環境でもつながる安心感」を追求したモデルだといえるでしょう。

Ultra 3とUltra 2のバッテリー性能比較

画像:Apple

アウトドアや長時間のアクティビティでApple Watchを使う人にとって、バッテリー持ちは最重要ポイントのひとつです。

Ultra 2とUltra 3を比べると、Ultra 3では着実に進化が見られます。

Apple Watch Ultra 2

  • 通常使用:最大36時間
  • 低電力モード:最大72時間
  • ワークアウト時:最大12時間

Apple Watch Ultra 3

  • 通常使用:最大42時間
  • 低電力モード:最大72時間(Ultra 2と同等)
  • ワークアウト時:最大20時間(大幅アップ)
  • 急速充電:15分で約12時間駆動可能

Ultra 3は新しいLTPO3ディスプレイと省電力チップの採用により、通常使用時の駆動時間が6時間延長されました

さらにワークアウト時の連続駆動が12時間 → 20時間へと強化され、マラソンや登山、ロングライドといった長時間のアクティビティにも余裕で対応できます。

また、充電速度の改善も見逃せません。

Ultra 3ではわずか15分の充電で約12時間使えるため、出かける直前に充電を忘れていても短時間で復帰できるのは大きな安心材料です。

一方、低電力モードでの最大駆動時間は両モデルとも72時間で同等。

ここはUltraシリーズの安定した強みとして引き継がれています。

Ultra 2でも日常使いには十分ですが、長時間のアクティビティや充電忘れに強いのはUltra 3

特にアウトドアやスポーツ用途が多い人には、バッテリー性能の差は大きな決め手となるでしょう。

Ultra 3とUltra 2の健康・スポーツ機能比較

画像:Apple

Apple Watchといえば、日常の健康管理からアスリートのトレーニングまで幅広くカバーできるヘルスケア機能が魅力です。

Ultra 2とUltra 3を比較すると、Ultra 3ではより詳細な体調把握とスポーツ機能の進化が見られます。

Apple Watch Ultra 2

  • 心拍数測定
  • 血中酸素濃度センサー
  • 心電図(ECG)アプリ
  • 睡眠記録(浅い睡眠・深い睡眠の分析)
  • ワークアウト追跡(ランニング、サイクリング、スイミング、登山など)

Apple Watch Ultra 3

  • Ultra2の機能に加えて、高血圧の兆候を通知する機能が追加(Series 9以降も利用可能)
  • 睡眠スコア:睡眠の質を数値化して改善点を提示
  • Race Route機能やPacer機能の精度向上
  • サイクリングや登山向けアルゴリズム改善

特に注目したいのが、高血圧の兆候を知らせてくれる機能です。

これにより数値を記録するだけでなく、病気の予兆を早期に発見できる可能性が広がりました。

また、スポーツ機能面では、ランナー向けのRace RouteやPacerの進化が大きなポイント。

過去の自分と競い合ったり、一定のペースを維持できるようサポートしてくれるため、トレーニング効率が大幅にアップします。

Ultra 2でも十分ハイレベルな健康・フィットネス追跡は可能ですが、Ultra 3では「予防医学」と「スポーツ機能の向上」両面で一歩進んだモデルとなっています。

Ultra 3とUltra 2の安全・アウトドア機能比較

Apple Watch Ultraシリーズは、過酷な環境での使用を想定した安全・アウトドア機能が充実しています。

Ultra 2とUltra 3を比較すると、特にUltra 3では「単独での安心感」が強化されています。

Apple Watch Ultra 2

  • クラッシュ検出:車や自転車の事故を検知して緊急通報
  • サイレン機能:最大86デシベルの緊急サイレンで周囲に危険を知らせる
  • 耐水性能100m:スキューバダイビングにも対応
  • ダイブモード:水中での活動に最適化されたインターフェース

Apple Watch Ultra 3

  • 双方向衛星通信:携帯電波が届かない山岳地帯や海上でもメッセージ送受信や緊急SOSが可能
  • オフライン地図:事前にダウンロードした地図をGPSと連携して確認可能
  • 耐久性の最適化:バッテリー持続時間の延長や省電力化による長時間活動への対応

Ultra 3は単体での衛星通信対応したことにより、iPhoneを持たずに登山やトレッキングをしていても、緊急時に位置情報を送信したりメッセージをやり取りできるため、アウトドア好きの方にとって安心感が大きく向上しています。

さらにオフライン地図の利用で、電波が届かない場所でも現在地やルートを確認できるのも魅力です。

Ultra 2も安全・アウトドア機能は十分ですが、Ultra 3は通信手段と情報確認の自由度がさらに高いモデルといえます。

Apple Watch Ultra 3とUltra 2はどっちを選ぶべき?

Apple Watch Ultra 2とUltra 3の違いを整理すると、買い替えが必要かどうかは使用スタイルによって変わることがわかります。

Apple Watch Ultra 2で十分な人

  • 日常使いやジムでのワークアウトが中心
  • 衛星通信や5G通信は必要ない
  • 最新機能よりも価格を重視
  • Ultra 2でも十分にバッテリー・安全機能・健康機能を活用可能

Ultra 2は依然として高性能で、登山やスイミングなどアウトドア用途にも対応しています。

「日常使い+軽めのアウトドア」が中心のユーザーには、まだまだ選択肢として十分価値があります。

Apple Watch Ultra 3がおすすめな人

  • 過酷なアウトドアや長時間アクティビティに挑戦する人
  • 衛星通信やオフライン地図などiPhoneなしでも安心して活動したい人
  • 最新の健康機能やバッテリー性能を活かしたい人
  • 5G通信対応で都市部でも高速通信を活用したい人

衛星通信機能は、登山・トレッキング・海上活動など、電波の届かない環境での安全性を大幅に向上。

また、ワークアウト中のバッテリー延長や、健康通知の進化もUltra 3の魅力です。

価格重視、日常使いを重視するかたはUltra 2、アウトドア性能やバッテリー性能を重視するかたはUltra 3を選ぶと良いでしょう。

まとめ|Ultra 2 vs Ultra 3 比較

項目 Ultra 2 Ultra 3
バッテリー 通常36時間・ワークアウト12時間 通常42時間・ワークアウト20時間
通信 LTE・Wi-Fi 5G・Wi-Fi・衛星通信
健康機能 心拍・血中酸素・心電図・睡眠 上記+高血圧兆候通知・睡眠スコア・Race Route・Pacer精度向上
安全・アウトドア クラッシュ検出・サイレン・耐水100m 上記+衛星通信・オフライン地図

Ultra 3は、長時間のアウトドアや過酷な環境でも安心して使える最新モデルです。

一方、Ultra 2も日常使いや軽いアウトドアには十分な性能を持っています。

価格や使用シーンに応じて、どちらを選ぶか判断すると良いでしょう。

ガジェる 編集長 シロ
編集者情報

シロ

編集長 / iPhone、Apple Watch、100均、クラウドファンディング

Apple製品、特にiPhoneやApple Watchの最新情報収集に余念がありません。100均グッズや日々の暮らしを豊かにするライフスタイル記事も得意です。皆様の生活に役立つ、ちょっとした工夫やお得な情報を、独自の視点でご紹介していきます。

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公開日 : 2025/9/10


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