話題のスマートロックは現在利用している鍵から移行することでどのようなメリットがあるのかと疑問に思っている方も多いと思います。

日本でも現在進行形で家電のIOT化やスマート化は急速に進んでおりますが、電子に移行するにあたってデメリットをしっかりと理解したうえで使用することで後から後悔しないようにしたいところです。

スマートロックの電池切れやスマホや鍵を忘れた場合などのデメリットになりうる項目をSNSでの口コミも交えつつ解説していきます。

最後にスマートロックの使用上の危険性やその対策法についても記載していきます。

スマートロックがおすすめな方
  • 鍵を閉めたかどうか不安になる
  • 遠隔で開錠の確認をしたい
  • 鍵を持ち歩きたくない

目次

  1. スマートロックの仕組み
  2. スマートロックのデメリット
  3. スマートロックのメリット
  4. スマートロックに関するよくある質問
  5. スマートロックの危険性とその対策は?
  6. スマートロックのデメリットや危険性と対策方法 | まとめ

スマートロックの仕組み

まずはじめにスマートロックの仕組みについて簡単に説明します。

多くのスマートロックスマートフォンアプリを介してBluetoothで機器と通信し、玄関のドアや門の扉のサムターン(施錠や開錠時につまんで回す箇所)を自動で回し、施錠や開錠を行います。

鍵を使わないので、スムーズに開け閉めができ、防犯面でも効果があることで日本でも広がりを見せてます。

スマートロックは既存の鍵に被せて設置するタイプと自宅のドアに穴をあけて設置するタイプの2種類があります。

両タイプともに電池で稼働しますので停電時に使用できないことはありません。

スマートロックのデメリット

設置することで利便性の高まるスマートロックですが、必ずしも良い点だけではありません。

全ての機種が当てはまるわけではありませんが、スマートロックには知っておくべきデメリットがいくつかあります。

納得して導入するためにも、デメリットを理解したうえで検討してみてください。

解錠まで待たないといけない

スマートロックの基本的な動作の手順は、スマホやロック解除用グッズを認証するだけですが、現在発売されているスマートロックの製品はどれも解錠までに1~3秒ほど時間がかかります。

慣れるまではこのタイムラグがデメリットと感じる事もあるでしょう。

しかし、機種によってはスマホを持った状態でハンズフリーで解錠するタイプなどもありますし、バッグから鍵を探し、取り出して開けるという手間よりは圧倒的に楽になることでしょう。

価格が高額である

従来の鍵に比べてシステム的に多数の機能を備えるため価格があがってしまうことはしょうがないのかもしれません。

価格は機能性やメーカーによって様々ではありますが、およそ2万円~8万円の範囲で販売されています。

最近ではSESAME(セサミ)4という製品が発売されまして、価格は「5,478円」とかなり格安商品があります。

セサミシリーズは新製品を発売するサイクルが早いので定期的にチェックして検討材料にしてもよいかもしれません。

電池の定期交換が必要

スマートロックは電池で稼働するためどうしても電池の交換が必要となるのもデメリットになります。

電池切れになる前に残量がある一定になるとスマートフォンに通知してくれる機種もありますが、ほとんどの機種は半年から1年で交換が必要となるので注意しなければいけません。

最近の機種は電池の持ちが良い商品も多くなっており、今人気のスマートロック「Qrio Lock (キュリオロック)」 のQ-SL2840日連続稼働するようです。

電池切れの心配をしばらくしなくてもよいので要チェックです。

「Qrio Lock (キュリオロック)」 のQ-SL2の詳細な記事はコチラ

以下は、「Qrio Lock (キュリオロック)」 の公式twitterから交換の動画です。

スマホの充電切れで使えない

施錠や開錠の時に使うスマホの充電が切れた場合、操作ができなくなります。

万が一スマートフォンの電源が切れてしまっても、鍵を使って開ける事はできます。

スマホの充電残量を気にして防ぐのが一番ですが、念のため鍵は持ち歩いておくと安心です。

もしくはApple Watchなどのスマートウォッチで設定できる商品もありますので予備も考えておいたほうがよいかもしれません。

スマホや鍵を忘れるとオートロックで入れない

ほとんどのスマートロックには自動施錠機能があり、外出時に毎回鍵を閉める必要がありません。

一方でスマホやカードキーを室内に置いたまま外出してしまい、締め出されてしまうといったデメリットがあります。

よく鍵を家に置き忘れて外出しまいがちな方は、自動施錠機能をオフにして対策を行いましょう

スマートロックのメリット

前項では導入する前に理解しておくべきスマートロックのデメリットを紹介しました。

スマートロックはオートロック化や手ぶらでの解錠、解錠や施錠の履歴の確認、リアルタイムでの通知を受け取れたりとたくさんのメリットもありますのでそれぞれ紹介をしていきます。

普通の扉を簡単にオートロック化

今までアナログだった鍵の施錠/解錠がスマートロックを取り付けるだけで簡単に施錠/解錠を自動化してくれるというメリットがあります。

取付もメーカー側で行ってくれますし、貼り付けタイプはご自身で容易に設置も可能です。

オートロックで閉め忘れ防止

ほとんどのスマートロックには自動施錠機能がついているため、鍵の閉め忘れがなくなることや鍵を閉めたかな...などと不安に思うことなどが解消されるというメリットがあります。

スマートロックの自動施錠機能は主には2種類あります。

設定した時間(5秒単位で細かく設定可能)が経過した後、自動で施錠される。

スマホのGPSを検知して自宅のドアから150m離れた時に自動で施錠される。

スマートロックの機種にもよりますが、ご自身にあった設定を選んで使用してみてください。

外出先から遠隔操作できる

スマートロックとスマホやカードキーとの通信は、bluetoothですと届く範囲が限られ、スマートロック本体に近づかないと施錠や解錠はできません。

一方、wifiモジュールを提供しているスマートロックですと、インターネット経由で遠隔から操作ができるというメリットがあります。

アレクサもそうですがSiriなどの音声を介した命令も可能になります。色々な設定が可能なので便利になります。

※遠隔操作を可能にするとwifiモジュールの故障などのトラブルもありますのでお気をつけください。

一時的に鍵をシェアすることが可能

多くのスマートロックの機種で対応してますが、スマホのアプリで一時的に合鍵の作成も可能です。

必要がなくなったら、簡単に合鍵を無効にできる事もスマートロックのメリットかと思います。

また、ワンタイムパスワードを発行して友人や第三者に渡すことが可能な機種も存在します。

こちらのスマートロックだと最大20人にまで合鍵を付与できるようです。

合鍵は自宅でパーティなど開くときに使ったり、会社で導入している場合は社員や、委託先の会社にも発行が可能になります。

実際に合鍵や予備の鍵を渡すとなると、鍵の複製代や渡す・回収する手間がかかりますが、スマートロックの場合鍵の有効無効が簡単に出来て非常に便利です。

解錠記録が残る

鍵をシェアしたり、スマートロックを会社で導入するなど、複数人が出入りする環境では特に解錠や施錠の履歴は便利です。

一人暮らしでも防犯にもなりますので、セキュリティはかなり高くなるかもしれません。

ハンズフリーでカギを探す必要なし

バッグの中をがさごそと漁って鍵を探すシーンはよくありますが、いつも利用しているスマホをドアに近づけることで自動でロック解除してくれます。

ハンズフリーの製品を選べば、鍵の出し入れなどが不要になり、両手がふさがった状態でも鍵の開閉ができるのはメリットです。

セキュリティー強化

マンションにオートロックがついていなかったり、築年数が古い家などは鍵を簡単に解錠されてしまうパターンも多く存在します。

スマートロックは顔認証のものもあったり、自分のスマホがないと解錠できなくしたりと細かくセキュリティ面の強化を図れるのがメリットです。

スマートロックに関するよくある質問

スマートロックを提供するメーカーやそれぞれ販売サイトから一般のユーザーのよくある質問をご紹介します。

スマートロックメーカーの「よくある質問」はユーザから多く寄せられるものを掲載してますので導入前の参考になると思います。

後付けはできますか?

全てのドアや鍵に対応しているわけではありませんが、後付けは可能です。

扉の室内側にあるサムターンに機器を設置することで導入が可能です。

スマートロックの取り付け方法は、貼り付けタイプと穴開けタイプの大きく2種類に分かれます。

「貼り付けタイプ」は自宅の鍵の上から貼り付けられるので、取り外しも簡単で賃貸向きといえます。

「穴開けタイプ」はドアのサイドに穴をあけて取り付けるもので、現状復帰を求められる場合は大家さんに確認が必要ですので持ち家やオフィス向けになります。

スマートロックの電池残量はどのように確認できますか?

電池の残量はほとんどの機種がスマホの専用アプリから確認可能です。

設定した電池残量以下になったときに注意喚起するアラートを送信する機能がついているスマートロックも多いです。

Apple Watchへの設定方法は?

機種によって異なりますが、AppleWatchで施錠・解錠を行える製品であれば設定が可能です。

例えば、SESAMI(セサミ)というスマートロックはAppleWatchの連携が可能で、ちょっとだけ出かける時や、ジョギングの時等スマホを持たずに扉の操作が可能です。

セサミのAppleWatchとの設定方法は、セサミ専用のアプリをダウンロードした後にセサミのアイコンをタップするだけで簡単に連携できます。

セサミのApple Watch設定方法の詳細はコチラ

扉の上部と下部に2つ鍵がついていますが、2つ同時にできますか?

1ドア2ロック対応のスマートロックを選べば2つの鍵を同時に解錠できます。

2つ同時に使用できる代表的なスマートロックは「Qrio Lock(キュリオロック)」です。

ドアに鍵が二つついているけどスマートロックって使えるの?? : Qrio Lockの公式ブログページ

スマートロックの危険性とその対策は?

ここではスマートロックを導入することでどんな危険性が考えられるか?

事前に危険性を回避するべく対策法も記載してますので導入前に確認しておくとよいでしょう。

スマートロックの故障や不具合による危険性

スマートロック本体には機器の寿命による故障と不具合によるものがありますが、機器の寿命については一般的に7年間と言われてます。

まれにスマートロックのwifiが使えなくなるという不具合もあります。

不具合については予測できないものもあり、スマートロックが電子機器であるがゆえに起こりえます。

スマートロックがハッキングされる危険性

一般的にWi-FiやBluetoothの通信を利用するということはハッキングはつきものです。

スマートロックに限らず近年家電もIOT化が進み、また普段使いのパソコンもその例外ではありません。

ほとんどの製品は外部からの不正な攻撃を受けないよう対策が施されてますが、あくまでこれらはメーカーごとに異なりますので購入前によく確認してみたほうがよいです。

近年どんな対策が施されているのか?

難しい内容にはなりますが、最近発売のスマートロックはBluetooth4.0通信を採用しているものが増えてきてます。簡単にお伝えすると通信するための周波数を高速で切り替えながら行うためデータを傍受されにくいという特徴があります。

また通信しているデータはAESやSSLなどを採用しており、暗号化することで傍受されにくくなります。

スマートロックは日本だけの商品ではありませんので、世界的にも利用者が安全に利用できるようにセキュリティは向上し続けてます。

対策として公式のサポート体制をチェックしておく

対策法として全般的に言えることですが、トラブルが発生したときにスマートロックの各メーカーのサポートを受けれるかは重要になりますので確認しておいたほうがよいでしょう。

不具合があった際の製品の保証については出荷から1年がほとんどです。

購入前にかならず確認しておくべき点として、サポートが受けれるかとサポート体制(電話なのかチャットなのかメールなのかや対応時間)を確認しておくとよいでしょう。

特に急いで問題を解消したい場合に、テキストベースでのコミュニケーションが難しい内容だと、電話サポートの有無がとても重要になります。

例えば、「Qrio Lock (キュリオロック)」「LINKEY(リンキー)」24時間365日の緊急時サポートも行ってます。

故障はつきものですが、メーカー対応の違いもありますので、今回のケースはスムーズにいったようですが、サポート体制も含め口コミは十分に確認してから購入したほうがよいです。

スマートロックのデメリットや危険性と対策方法 | まとめ

スマートロックのデメリット
  • 解錠まで待たないといけない
  • 価格が高額である
  • 電池の定期交換が必要
  • スマホの電池切れで使えない
  • スマホや鍵を忘れるとオートロックで入れない

ここまで紹介してきたようにスマートロックのデメリットはメリットと比べるとそこまで多くはなく、知っていれば対策できるデメリットばかりです。

また、スマートロックの危険性に関しては「スマートロックの故障や不具合による危険性」「スマートロックがハッキングされる危険性」を挙げました。

危険性に関する対策方法としては、各メーカーの公式サイトからサポート体制をチェックし電話対応をしているのか、何時から何時まで対応しているのか、をよく確認したうえでスマートロックを導入してください。

ハッキングに関しての対策は、昨今スマートロック各メーカーのセキュリティは強化されてますので、基本的には安全なものが多くなってますが、データ通信時にしっかりと暗号化されていることを保証したメーカーの商品を選びましょう。

ここまでスマートロックのデメリットを中心にメリットや危険性、その対策など紹介してきましたが、内容を理解したうえで是非今後のスマートロック導入の参考になれば幸いです。

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公開日 : 2022/9/27


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